日の丸・君が代強制反対を声高に叫ぶ人たちのことを考える
日の丸や君が代に反対する人たちの心情を察するに、先の大東亜戦争に対する深い怒りと反省、贖罪感があるのだと思う。
戦争に反対なのは、私たち日本人はじめ世界のほとんど全ての人の切なる願いなのだから、戦争を憎む思いを共有することに何の異論も無い。
しかし、日の丸や君が代が戦争をしたのではない。少なくとも、戦争を煽ったのは当時の毎日や朝日等の大手全国紙であり、売り上げを挙げんがために挙って戦争へと世論を扇動したことは決して忘れてはならない。
いまひとつ大事なことは、東京裁判で一方的に日本だけを悪者にして、戦勝国アメリカを中心とする連合国は一方的に善玉に仕立て上げた戦後史観を、無反省に安直に受け入れ、戦後はそのまま経済成長さえできれば善しとしてきた日本人自身(いやこれは自民党を中心とする55年体制というべき)の安易さをこそ反省する必要があるのだと思う。
世界中で、私立ならいざ知らず、公立学校の教員が国旗や国歌に対する国際人なら当然守るべき礼節を欠くようにわざわざ奨励するなどという国が他に在ろうか
そのようなふざけた教育を受けた日本人が世界の諸国で各国の国旗や国歌を軽んずるなら、どのような事態が起きるか?・・たちまちに顰蹙を買い、軽んぜられ、国際交流親善等実現するはずが無かろう。
天皇制に対する反発もあるだろう。先の大戦で昭和天皇が戦争責任を取らなかったという意見を聞いたことがある。当時の天皇こそ最大の平和勢力だったのだが、たとえそうであったとしても、天皇の名の下で戦争が引き起こされた事実を覆すことはできない。
天皇制については日本の国柄や歴史というものをもっと考えてみるべきで、天皇制が無くなればこの国が好くなるかのような幻想を抱き続ける小児的左翼の意見には同意できない。
戦後のアメリカの宣伝(プロパガンタ)にどれほど多くの日本人が洗脳されたか?これも私たちはしっかりと検証すべきものと思う。
戦前も戦後も、日本人はお仕着せや受け売りの思想で思考停止になり、世界史と自国の歴史を自分の責任で検証しなおすという当然の責務を疎かにしてきた。
国境が無くなれば世界は一つ・・・世界市民がいるだけ・・・ 日本人が考えているようには世界の人たちは思ってはいない。アメリカも中国も韓国もロシアも、周り中の国々は日本という自己主張もせず反論もできず、ニヤニヤ笑みを浮かべるだけの事なかれ主義が蔓延する日本国を尊重するはずが無かろう。
政治家も、歴史家や教育関係者も近代史をもっと真摯に研究反省すべきだったのに一番肝腎なところを疎かにしてきた報いを今日本人は受けていることになる。
ドイツは戦後、60回以上も自前の憲法を改正してきたのに、日本は占領軍の置き土産の日本国憲法をそのまま守り続けている。日本人は確かにいいところもあるのだけれど、根本的なところに気付くのが苦手な民であることを認めざるを得ない。
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